ある依頼を引き受け砂漠に赴きし拙者。
何時も通り獲物を狩りに動かくと致したその時でござった………
突如響き渡るけたたましき咆哮。
徒ならぬ気配に思わず萎縮してしまったのでござる。
へ?
ほへっ??
解せぬまま獲物が居さふな場所に移動し、そこにて見たものは………
狙いておりき獲物ではござらず雌火竜………否、
似ておるが漆黒の体色に血に染まったかの如き真紅の爪、
しかして漂う気配も尋常ならざるものでござる。
此れは別の「何か」でござる………!
逡巡致し候なりしが束の間、襲ゐ来る謎の飛竜。
黙ってやられる訳にもゐかぬのにて反撃する拙者。
怯みし隙に間髪居れず追撃の斬撃!!
面妖な風情は兎も角、拙者の攻撃は通用するようだ。
………と、気を抜きし刹那怒気に包まらるる飛竜。
その後きゃつの動向、激しくなり焦る拙者。
隙を見つけては反撃するも更に怒る飛竜。
かつて無き強烈な咆哮に耳を塞ぐ拙者。
更に激化する飛竜の攻撃。
衰ゑる気配など微塵も感じないでござる。
もはや此方も余裕を見せられる状況ではないでござる。
一気に仕留めさせて貰おう!!
激しき攻撃を掻ゐ潜り反撃を繰り出す拙者。
負けじと暴らるる飛竜。
なれど右へ左へ軽やかに躱しつつ更なる斬撃を浴びしめる拙者。
さしものきゃつにも翳り、見ゑ始めたか?
ゐける!ゐけるぞ!
謎多き漆黒の飛竜よ。
貴様が命、もはや風前のともし…
勝機を掴んだと思った矢先の強烈な咆哮。
今迄以上の圧倒的威圧感………
こここ、これは…実は超危険な相手でござったんじゃね?
………と、ぐわああぁぁっ!!!!
ひゐぃぃぃ、少々待たれよ………
ままま待たんか………
待てと申しておろうが―――っ!!!!
ぐしゃっ………(※あまりに無残な姿の為お見せできません)
うわらばっ………
ち――――――ん
………orz
拙者はきゃつに負けたのではないでござる。
そもそも未知の相手に行き成り襲われて勝てる訳なからふ………
のう?
のう?
(武士語 by http://monjiro.net/ http://www.trance-media.co.jp/)
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